ドイツ滞在の記録(2024年7月)

 現在ドイツの大学院で博士課程をやってます. 集合論を研究しています.

11.07.2024

夏休み到来です。今年の夏は家で数学をするつもりです。

色々考えたい問題がある。取り組むべき。

12.07.2024

寝てた。よくない。

ジャンプの歴代短期打ち切り漫画紹介をずっと見てた。よくない。

13.07.2024

全然起きれなくて午前中は寝てた。午後はサボっていた洗濯や掃除をする。

なんか今持ってるアイデアが上手く行ったら未解決問題解けるのでは??ってなってる?、と思ったけど違いそう。

鬱鬱鬱。

16.07.2024

論文で詰まっていた行間を頑張って示そうとしていた。WoodinのThe Cofinality Conjectureに深く関連するものだと分かった。(*) Axiomが成り立つようなAD+ modelたちはdivergent model pairにはなり得ないことはいまだに分からない。今度指導教官に聞く。

17.07.2024

Woodinの論文を読み進めた。いくつかの詰まっていた箇所を解決した。特に(*)がある状況での議論を理解した。Douglasの博士論文がかなり参考になりそうなことが分かった。超すごい人の博士論文って感じだ。

Choiceless very large cardinalの研究も今後かなり重要になりそうである。

18.07.2024

住所登録をした。食欲無し。Douglasの博論印刷して前半を読んだ。

19.07.2024

デュッセルドルフで髪を切った。冷凍餃子をたくさん買った。

Douglasの博論を読み進めた。途中で\((*)^{++}_{\mathrm{UB}}\)が\(\Sigma^{2}_{1}(\Gamma^{\infty})\)と主張しているがこれは明らかに嘘だろう。 そうだったらデカい未解決問題が解けるが、残念ながらそうではない。\(\Sigma^{2}_{2}(\Gamma^{\infty})\)なら正しい。ただここは本題には関係ないので問題ない。

なんとなくWoodinのultimate-L予想も今の内部モデル理論からはそう遠くない場所にあるんだろうなと思えてきた。 学部生の頃は遙か彼方にある数学だなと思っていたけど、全然そんなことはないのだろう。

円周率が無理数であることがTwitterで話題になっていた。元のツイートからみるに小数展開した時に有限で止まるのは何故かと聞いてるように私は解釈したが、いずれにしても難しさは変わらないように感じる。 ちなみに円周率が無理数であることの証明は読んだことはない。

20.07.2024

evo2024を見ていた。今年はSF部門で誰が優勝するか楽しみである。

21.07.2024

暑い。オフィスに置きっぱなしの扇風機を持って返ってこないといけない。

修士で仲良かった同期がPh.D.でドイツを離れるらしい。寂しさもあるが数学してる限りはそう遠くない気持ちでいる。

味玉を作った。料理をちゃんとしようという気持ちになってきた。

孤独。でも今感じてる孤独や悩みを本質的に解決するためには数学をして非自明なことを示し続けていくか、数学をやめるしかないのだろう。 数学が人生の全てではないというコメントは野暮である。

気分があまり優れなくて、窓を開けて外をぼんやり眺めていた。自分の研究は今後どのような方向に進んでいくんだろうかとぼんやり考えたりもした。 同じ分野内でも世界にはいくらでもすごい人がいる。自分はこのままやっていけるのだろうか。彼らに少しでも肩を並べることができるような、少しでも分野に貢献できるような結果を出したい。

22.07.2024

指導教官に頼まれて学部生の卒論を見ることになった。内容はボレル集合の決定性を示すというもので難しくない、しかし問題はドイツ語で書かれていることである。 引き受けてしまったので翻訳を駆使して読み進めないといけない...

久しぶりにオフィスに来た。暑い。家も暑くなってきたので扇風機を持って帰りたいが、一方でオフィスも暑い。

今年のevo sf部門優勝はpunkだった。ももち vs EWも惜しかった...

23.07.2024

ヴァンパイアサバイバーを久しぶりにやった。

24.07.2024

指導教官と話した。

25.07.2024

Woodinに証明の分からない部分を質問した。すぐに返信があってびっくりした。

31.07.2024

数理論理学を研究してると正気を保っていられなさそうと言ってる人がいてちょっと腹が立った。

鬱。

2024年8月

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